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ACL決勝・第2戦に向けて、浦和レッズサポーターの仲間へ。

コラム・考察

KM
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2023.05.05


ホームで迎えるACL決勝、第2戦。

クラブとゴール裏の中心グループは勝たせる雰囲気を作るため、南ゴール裏全席を浦和側として配分、南ゴール裏にも太鼓やコールリーダーを派遣するという、異例の対応を発表しました。

リリースにあった通り、この一戦を掴むためには埼玉スタジアム全体で勝たせる雰囲気を作ることが必要だという、強い信念を持っての決断です。

この対応の裏には、2019年のACL決勝で作ってしまった雰囲気の反省があると思います。

通常の浦和では絶対にやらない、AFCが主催するピッチ上でのイベントや、当時のチーム状況があったとはいえ、勝たせる雰囲気を作れたかと問われると、到底「YES」とは言えないからです。

負けている状況のハーフタイムに、スタンドからスマホのライトを点けて掲げるなど、あのような雰囲気を作ってしまっては勝てません。

その反省を活かし、覆すためにも、両サイドのゴール裏の準備は着々と進められています。

ですが、これで勝たせる空気や雰囲気を作れるかというと、まだ足りません。

埼玉スタジアム全体で勝たせる空気を

この試合のために、どれだけ勝たせる雰囲気を作れるか。その鍵を握るのは、指定席に座る僕とあなたです。

僕は顔も出してないし、どこかのグループを率いてるわけでもありません。観戦スタイルは強制されるものでもありません。

ですが、このACL決勝のために一緒に闘おうよ、という提案と、そのために、特に指定席に座る仲間に一緒にやってほしいことを、ただただ伝えさせてください。

「浦和の応援や雰囲気は凄い」と思ったことはあるでしょうか。

もしあるなら、それは何処から作られていると思いますか?

やはり、ゴール裏でしょうか。他クラブを圧倒的に上回る熱量。確かにそうです。

しかし、埼玉スタジアムで勝たせる雰囲気を本当の意味で作るためには、指定席に座る僕たちが、どれだけサポートできるか、が想像以上に重要です。

ゴール裏の発信だけでも、他クラブを圧倒できるかもしれません。

でも、僕たちサポーターが意識している「勝たせる雰囲気」、選手たちが言う「一緒に闘ってくれている」という言葉には絶対的に足りません。

埼玉スタジアムのコンコースの外、バックスタンド側には「1人でも多くより大きく埼スタ全体で声と手拍子を」「勝たせる空気を創るのは指定席から鳴り響く手拍子だ」という幕が度々掲げられています。

おそらく、ゴール裏でサポートしている方たちが掲げているものです。

唯一無二の浦和の空間、勝たせる雰囲気と空気を作るためには、ゴール裏だけでなく指定席の貢献が不可欠です。

当事者意識

では、僕たちは何をすれば良いのでしょうか。

もちろん、ゴール裏と同じように立ち続けて、跳ね続けて、歌い続けて、と言っているわけではありません。

一番大事なことは方法論ではなく、根本的で本質的なことです。

それは、「当事者」になってほしい、ということです。

決勝だし、スタジアムの雰囲気を楽しみにしている方もいると思います。

でも、その雰囲気や空気は体感しに行くものでもなければ、誰かが作るものでもなく、僕とあなたが作るものだと認識してほしいのです。

他の誰かや、ゴール裏だけが作るものではなく、紛れもなく、僕とあなたが作るものです。

席に関係なく、この当事者意識と認識を持っている人が浦和には圧倒的に多いです。

だから、浦和レッズの、埼玉スタジアムの雰囲気や空気を作ることができるのです。

クラブも公式に「応援する側と応援される側」という分け方はしないと発信しています。

選手とサポーター、ゴール裏と他の席。発信する側と受け取る側で分かれているわけではなく、浦和レッズに関係するみんなが一緒に、能動的に闘うのです。

反対に、その当事者意識が薄まれば、勝たせる雰囲気は作れません。

6万人近く来場する決勝戦だからこそ、当事者意識を持っている人の割合を高くすることがとても重要です。

例えば2019年。決勝の6万人と平日開催されたグループステージの2万人、どちらが良い雰囲気を作れたかというと後者です。

これは「いつもいる人が偉い」と言いたいわけではなく、全員で当事者意識を持てるように取り組む必要があるということです。

僕のように、普段からスタジアムに行く方は、周りを巻き込むための熱量を。

久しぶりに来る方や、初めてくる方でも、浦和レッズの一員です。

自分ができる範囲で、チャントや手拍子を一緒にやりましょう。

サポーター歴とか、席の場所とか、スタジアムに行っている頻度なんかは一切関係ありません。

もちろん、強制されることではないですし、ハードルを感じて重く捉える必要も全くありません。

自分のできる範囲で全く問題ありません。 でも、その「できる範囲」の最大値に一緒にチャンレンジしたいです。

チャントを歌う、手拍子をする、拍手をする。少しでも浦和が優勢になるように、味方を鼓舞して、相手を飲み込む。

浦和の選手に「行ける」と感じさせて勇気を持たせる。

ミスやピンチを迎えた時に不安でざわついたり、ため息で落胆せず、「大丈夫だ」と何事もなかったかのような雰囲気にする。

チャントの歌詞や手拍子のリズムが間違っていても問題ありません。

重要なのは、僕とあなたが「自分は勝たせる雰囲気を作る当事者である」という意識です。

その意識さえあれば、やがて勝たせる雰囲気は作られます。

その雰囲気が作られた時の埼スタは格別です。

浦和レッズが勝つこと、そういう雰囲気を感じることを望むのであれば、受け身にならず、一緒に作りましょう。

良いプレーが出たから雰囲気が良くなるのではなく、良い雰囲気があるから良いプレーが出ます。

当日のサポートするための参考情報

次に、僕からアドバイスというとおこがましいですが、実際に何をすれば良いのか、サポートのコツや方法をお伝えします。

チャントについて

ACL決勝で歌われる可能性が高いチャントの動画を概要欄に貼っておきます。(YouTubeをご覧ください)

ここ数年で増えたチャントも結構あるので、一つでも新しく覚えると当日の体験がより深くなります。

声について

ため息や「あ〜」という落胆の声、「何やってるんだよ」という不満の声は一人が発したものでも連鎖を呼び、想像以上に選手に届きます。

時折、選手もインタビューでそういう声が聞こえると答えています。

咄嗟に出てきてしまうものではありますが、ミスやピンチでもグッと堪えて「大丈夫だ」という空気を作れると、より選手を後押しできます。

フラッグ(旗)について

公式で販売されているフラッグを持っている方は席種関係なく、持参するように呼びかけられています。

公式グッズのフラッグでなくても、赤白黒の三色の旗を自ら作って持参することも呼びかけられています。

指定席では、試合中は視界を確保するために振りませんが、ウォーミングアップやハーフタイムなどプレー以外の時間は旗を振って選手を勇気づけましょう。

振り続けることが辛い場合は掲げるだけでも大丈夫ですし、休み休みでも大丈夫です。

ビジュアルサポートについて

選手入場時に行うビジュアルサポートは、サポーター有志が全て自ら考えて、自らの手で準備しています。

全ての席に座る人が、ビジュアルシートを高く掲げることを前提にデザインされています。

万が一、隣に空席がある場合は両手で2枚掲げて、穴が開かないようにしましょう。

もちろん写真や動画を撮るのも良いですが、何枚か撮影したらビジュアルサポートに集中したり、撮影は片手で行い、もう片方の手はシートを選手に向けて高く掲げましょう。

※補足

通路側の席の場合、ビジュアルシートが2枚準備されている場合があります。

これは誤って2枚準備されているのではなく、通路・階段をビジュアルの穴にしないためです。

もし2枚準備されていた場合は、両手で2枚を掲げ、通路・階段も覆いましょう!

試合前やハーフタイムのイベント・演出について

浦和レッズには「フットボール以外の要素をピッチに持ち込まない」という信念があります。

そのため、通常はマスコットすら登場しません。

しかし、ACL決勝はAFC主催の試合のため、AFCが企画したイベントや演出が試合前やハーフタイムに開催される可能性があります。

しかし、これらに乗っかる必要は一切ありません。

これらに乗っかることは「勝たせる雰囲気」を作るどころか、減退させます。

2019年にもありましたが、スマホのライトを点けさせる演出などは、浦和にとってマイナスでしかありません。

浦和レッズには、ピッチの上、フットボールだけに集中する信念があります。

選手はそのプレーと姿勢、結果で示します。僕とあなたは、自分の声と手、旗で示します。

一緒に勝ち取りましょう

最後に、指定席が作る雰囲気は本当に重要です。その中でもとりわけ重要なのは、僕も座るアッパー席だと思っています。

ゴール裏やピッチから距離が離れる中で、どれだけ当事者意識を持てるか。

ACLを獲るために問われます。

おそらく、こういった当事者意識を持っていながら、チケットを取れなかったサポーターがたくさんいると思います。

そういう仲間の想いも背負っていることを忘れてはいけないと思います。

それに、「当事者」になった方が感情が揺さぶられて、素晴らしい体験として強く思い出に残ります。これは僕が保証します。

ACLは簡単には獲れません。僕とあなたが作る、勝たせる雰囲気が絶対に必要です。

一緒に雰囲気を作って、一緒に闘って、一緒に喜びましょう。

よろしくお願いします。



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