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【雑感】2022/4/21 大邱FCvs浦和(ACL GS-MD3)

マッチレビュー

ゆうき
ゆうき

2022.04.24


本記事はゆうきさんがご自身のnoteで連載中の記事になります。

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いや、お前らこの前の試合と全然違うじゃねぇか!というのは良い方にも悪い方にもこれまでのACLで何度も経験してきたわけですが、大邱についてもこれまでの山東戦、セーラーズ戦と非保持やネガトラの緩さがかなり目についていたのが一転、最終ラインのラインコントロールが細やかで縦をかなりコンパクトにしてきっちりとブロックを構えてきました。

国内のリーグ戦でどのような試合をしていたのかは分かりませんが、ACLでの2試合を観れば、大邱の中盤にスペースが生まれやすい状況を想定して、相手の中盤に潜って仕事ができる小泉をSHで起用したのは十分に頷けたと思います。

ただ、大邱の5-4のブロックはかなりコンパクトで中盤ラインの裏にボールを差し込んでも、そこでターンをするほどのスペースは無く、相手を背負うことが得意ではない小泉にとってはなかなか難しい状況が続いたのかなと思います。


コンパクトなブロックを広げるために酒井が何度も外から裏のスペースへ抜け出すアクションを起こしていたのですが、ボールがラインを割ってしまったり、酒井まで届いてもサポートが間に合わずにチャンスにならないことがほとんどでした。

小泉がSHに入る時には小泉が内に絞って逆側のSHを外へ出すようなイメージになることに加えて、江坂はフリーマン的に振舞っているとは思うのですが左側でプレーすることの方が多いので、そもそもの構造的にも、選手の特徴的にも酒井がロングボールを受けても孤立しやすかったとは思います。


そういう点では裏へのアクションが大事と以前インタビューでも話していた松尾にもっとそういったプレーを期待したかったかなと思います。ロングボールを競り合うこと自体は松尾は不向きだと思いますが、上手くタイミングを合わせてスペースへ抜け出すようなボールのもらい方が出来れば江坂、敦樹、あるいは大畑が早めに内側でサポートに来やすいでしょうから、裏を狙うなら左からの方がやりやすかったのかもしれません。


序盤は大畑を後ろに残し気味で岩尾をへその位置に置いた3-1でビルドアップをしていましたが、途中から敦樹を左に下して大畑を外へ押し出すなど、配置をずらして試行錯誤はしていました。

ただ、保持で両SBが高い位置を取るとその裏返しでCBの脇のスペースを使ったカウンターを狙われてしまいます。大邱はボールを奪ったらすぐにスペースへボールを入れて岩波やショルツとの競争を挑んで浦和ゴールを目指しました。

これだけ最終ラインでボールを持ったところからスタートしつつ、相手のブロックの中にボールを差し込んだ後の対応のスピード感を求めるのであれば、例えば岩尾を下して敦樹をへその位置に置いてみるというのも考えたりしますが、その場合に被カウンターでの競争になると岩尾は分が悪いだろうし、敦樹のポジションを固定してしまうのはもったいないようにも思います。

そういう点で、前半は大邱がこれくらい守備をきっちりやれると思ってなかったとしても、岩尾→柴戸の交代は後半に入るところでしても良かったのかなと思ったりはしました。


後半の早い時間で大邱に先制点を取られてしまいましたが、スローインを素早く入れられて中盤でオープンな選手を作られると、逆サイドへボールを展開されてしまい、DF陣がゴール前で取るべきポジションを取れないうちにクロスを入れられてしまいました。

クロスの精度や相手の高さ、中央で岩波の前後に相手がいたので岩波が後ろの選手に影響されてしまったこと、色々理由はあると思いますが、そもそも相手の攻撃を同サイドへ閉じ込めるというのがリカルド体制になってから強調されていることですし、自分たちのいない場所へボールがいってしまうとプレーは自分たちでは展開を制御しにくくなってしまうので、スローインの後に逆サイドへ展開されるまでのところで横方向の制限が出来なかったかなと思います。


66分に柴戸に加えて、関根、モーベルグ、明本を投入しましたが、これは前半の不具合として起こっていた右へロングボールを飛ばしたときのサポートの少なさ問題をモーベルグの個の力で解決したのと、左へロングボールを飛ばしたときに明本という相手と競り合える選手が入り、江坂、関根がそこへ素早くサポートしやすい陣容になったかなと思います。

交代直後に明本と関根がそれぞれ裏へのアクションを起こし岩波からのロングボールが出た場面や、関根が相手の背後を取ってからドリブルで相手をかわして侵入したり、モーベルグは1vs2でも臆することなく仕掛けるしボールも簡単には失わなかったり、交代策自体は上手くハマっていたと思います。


CKで岩波の折り返しを酒井がヘディングした場面や、89分のユンカー&ショルツの決定機のどれかが決まっていれば良かったのですが、最後の数分間が象徴的ですが、大邱はゴール前に人垣を作って簡単にはシュートコースが空かなかったですね。


さて、中2日で大邱との再戦になるわけですが、お互いに今日のメンバーをそのまま起用することはまずないと思うので、次は次でまた違った展開になることが想像されます。

あれだけ細やかにラインの上げ下げをした大邱のDF陣が中2日でまた同じだけのプレーをすることはかなり難しいでしょうし、選手の入れ替えがあっても今度こそ山東戦、セーラーズ戦で見られたような緩さが出てくるかもしれません。かなりの個人的な希望が含まれた想像ですが。

グループリーグの順位が勝ち点で並んだ場合、当該チーム同士の対戦成績によって順位が決まるので、引き分けると大邱の再取りこぼし待ちになってしまいますし、浦和としては次はやり返して1勝1敗にしなければいけません。

タイにするだけでなく、2点差以上で勝利してきっちり上回りたいところですね。次戦は都合があってリアルタイムで観られないので、どうやって観る時間と雑感を書く時間を捻出するか分かりませんが、念だけは強く送りながら勝利を祈ることにします。


今回も駄文にお付き合い頂きありがとうございました。


浦和レッズについて考えたこと

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